油性塗料について

油性(溶剤形)塗料とは?

油性塗料(溶剤形塗料)は、シンナーや有機溶剤を溶剤として使用する塗料です。水性塗料と比べて耐久性や耐候性が高く、金属や屋外の過酷な環境での使用に適しています。ただし、強い臭いがあり、扱いには注意が必要です。

1. 油性塗料の特徴

特徴 説明
耐久性が高い 水性塗料よりも塗膜が強く、耐候性・耐摩耗性に優れる。
密着性が高い 金属・プラスチック・木材・コンクリートなど、幅広い素材にしっかり密着する。
耐水性に優れる 水に溶けないため、雨や湿気の多い環境でも劣化しにくい。
乾燥が遅い 水性塗料よりも乾燥時間が長く、完全硬化まで時間がかかることがある。
臭いが強い シンナーなどの有機溶剤を含むため、換気が必要。人体への影響にも注意が必要。
可燃性がある 引火性があるため、火気厳禁。保管場所や作業環境に注意が必要。

2. 油性塗料の主な種類

(1)油性アクリル塗料

  • 価格が安く、発色が良い。
  • 耐久性が低く、屋外向きではない。
  • DIYや屋内の家具、壁塗装向け

(2)油性ウレタン塗料

  • 耐摩耗性・耐衝撃性が高く、長持ちする。
  • 柔軟性があり、伸縮する素材にも適応。
  • 木材、金属、コンクリートなど幅広い用途で使用可能

(3)油性シリコン塗料

  • 耐候性・耐久性が高く、外壁や屋根に最適。
  • 防汚性があり、汚れが付きにくい。
  • 屋外の建築塗装、屋根や外壁向け

(4)油性フッ素塗料

  • 非常に高い耐候性を持ち、耐久年数が10年以上。
  • 価格は高いが、メンテナンス頻度を減らせる。
  • 高層ビル、橋梁、自動車など長期間の保護が必要な場所向け

(5)エポキシ塗料

  • 高い耐水性と耐薬品性を持つ。
  • 金属・コンクリートの防錆・防食に最適。
  • 船舶、工場の床、橋、タンクなどに使用

3. 油性塗料の用途

用途 適した油性塗料
外壁・屋根 油性シリコン塗料、油性フッ素塗料
金属(門扉・フェンス・鉄部) 油性ウレタン塗料、エポキシ塗料(防錆タイプ)
木部(家具・ウッドデッキ) 油性ウレタン塗料
コンクリート・床 エポキシ塗料、油性ウレタン塗料
自動車・工業製品 油性ウレタン塗料、油性フッ素塗料
船舶・防食塗装 エポキシ塗料

4. 油性塗料のデメリットと注意点

  • 臭いが強い → 室内での使用は換気が必須。
  • 火気厳禁 → シンナーを含むため、火の近くでは使用しない。
  • 乾燥時間が長い → 作業環境によっては1日以上かかることも。
  • 塗装用具の洗浄が大変 → 水ではなくシンナーで洗う必要がある。

5. 油性塗料の塗り方(基本手順)

① 下地処理

  • 表面の汚れや油分を拭き取り、サンドペーパーで軽く研磨。
  • 金属の場合は防錆プライマーを塗る。
  • 塗る面がツルツルしている場合、プライマー(下塗り剤)を使用。

② 塗装

  • ハケ・ローラー・スプレーで均一に塗る。
  • 1回目は薄く塗り、完全に乾燥してから2回目を塗る。
  • 適切な希釈(シンナー使用)を行う

③ 乾燥

  • 乾燥時間は種類によるが、一般的に4〜24時間
  • 完全硬化まで1週間以上かかることもある。

6. 油性塗料 vs. 水性塗料の比較

特性 油性塗料(溶剤形) 水性塗料
耐久性 高い やや低い
耐候性 強い 普通
密着性 強い(ツルツルした面にも適用) 低め(下塗りが必要)
乾燥時間 遅い(4~24時間) 早い(1~4時間)
臭い 強い(換気必須) 少ない
作業のしやすさ やや難しい(シンナーの扱いが必要) 簡単(初心者向け)
環境への影響 VOC排出あり(環境負荷大) 環境に優しい
用途 屋外・金属・工業用 室内・DIY向け

まとめ

油性塗料は、耐久性や耐水性に優れ、屋外や過酷な環境に適した塗料ですが、臭いや乾燥時間、作業のしやすさに課題があります。室内やDIYには水性塗料が向いているため、用途に応じて適切な塗料を選ぶのが重要です。

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