屋根の劣化について

屋根の劣化状況 10選

屋根は、雨風・紫外線・気温変化などの影響を直接受けるため、外壁よりも劣化しやすい部分です。劣化を放置すると、雨漏りや建物全体のダメージにつながるため、定期的な点検とメンテナンスが必要です。

1. 屋根材の色あせ

• 症状：屋根の色が薄くなったり、ムラができたりする。
• 原因：
  • 紫外線や雨風による塗膜の劣化。
  • 経年劣化（塗料の酸化・劣化）。
• 対策：
  • 塗装が可能なら、耐候性の高い塗料（フッ素・無機塗料）で再塗装。

2. 屋根材のひび割れ・割れ

• 症状：瓦やスレート（コロニアル）にひびが入る、または一部が割れている。
• 原因：
  • 経年劣化や凍害（寒冷地では水が凍って膨張し、ひび割れが発生）。
  • 地震・台風・強風の影響。
• 対策：
  • ひびが軽度ならシーリング補修。
  • 割れがひどい場合は部分交換 or 全面張り替え。

3. 屋根材の浮き・ズレ

• 症状：瓦やスレートが浮いていたり、ズレていたりする。
• 原因：
  • 台風や強風による影響。
  • 釘や固定金具の劣化・緩み。
• 対策：
  • ズレた部分を元に戻し、釘や金具を増し締め。
  • 固定力が弱い場合は部分交換。

4. コケ・カビ・藻の発生

• 症状：屋根の表面が緑・黒色に変色し、コケや藻が繁殖している。
• 原因：
  • 湿気がこもりやすい北側の屋根で発生しやすい。
  • 断熱性の低いスレート屋根はコケが生えやすい。
• 対策：
  • バイオ洗浄＋防カビ・防藻塗料で再塗装。
  • 換気を良くする（棟換気の設置など）。

5. 棟板金（むねばんきん）の浮き・剥がれ

• 症状：スレート・金属屋根の棟板金が浮いている、または外れている。
• 原因：
  • 強風・台風による影響。
  • 釘やコーキングの劣化。
• 対策：
  • 釘の打ち直し＋コーキング補修。
  • 棟板金が変形している場合は交換。

6. 雨樋（あまどい）の詰まり・破損

• 症状：雨が降ると、雨樋から水があふれる、または水が流れない。
• 原因：
  • 枯れ葉・ゴミの詰まり。
  • 樹脂製の雨樋が紫外線で劣化してひび割れ。
• 対策：
  • 清掃・詰まりの除去（年1～2回）。
  • 劣化が進んでいる場合は交換。

7. 屋根塗膜の剥がれ・膨れ

• 症状：塗装が剥がれたり、膨れている。
• 原因：
  • 経年劣化や紫外線の影響。
  • 適切な下地処理がされていない（施工不良）。
• 対策：
  • 適切な下地処理（高圧洗浄・プライマー塗布）をして再塗装。

8. 雨漏り

• 症状：
  • 天井や壁にシミができる。
  • 雨が降ると「ポタポタ」音がする。
• 原因：
  • 屋根材の破損・ズレ。
  • コーキングの劣化。
  • 防水シート（ルーフィング）の損傷。
• 対策：
  • 早急に雨漏り箇所を特定して補修。
  • 防水シートの劣化が進んでいる場合は葺き替えが必要。

9. 釘やビスの浮き

• 症状：スレート屋根や金属屋根の固定用釘・ビスが浮いている。
• 原因：
  • 風や雨による経年劣化。
  • 屋根材の膨張・収縮による影響。
• 対策：
  • 浮いた釘を打ち直し、コーキング補修。
  • 錆びた釘はステンレス製の釘に交換。

10. 屋根材の腐食・サビ

• 症状：金属屋根やトタン屋根にサビが発生し、一部腐食している。
• 原因：
  • 雨水による酸化。
  • 亜鉛メッキの劣化。
• 対策：
  • 軽度なサビはサビ落とし＋防錆塗料で塗装。
  • 重度な腐食は部分交換 or 屋根の張り替え。

屋根劣化のセルフチェック方法

🔍 以下のポイントを定期的に確認すると、早期発見につながります！ ✅ 屋根の色あせや塗装の剥がれがないか？
✅ ひび割れ・ズレ・浮きがないか？
✅ 棟板金が浮いていないか？
✅ 雨樋が詰まっていないか？
✅ 屋根にコケ・藻・カビが生えていないか？
✅ 天井や壁に雨染みができていないか？

※ 屋根は高所作業になるため、無理をせず専門業者に点検を依頼するのがおすすめ！

まとめ

✅ 屋根の劣化は、放置すると雨漏りや建物のダメージにつながる！
✅ 色あせ・ひび割れ・ズレ・コケ・サビなど、劣化サインを早めに発見！
✅ 適切な補修 or 塗装で、屋根の寿命を延ばせる！

💡 「屋根の劣化が気になるけど、どこから点検すればいい？」
💡 気になる部分を教えてもらえれば、最適な補修方法を提案できますよ！😊